日付のない便り

日々のとりとめのない覚書 映画や読書 そして回想

初めての味  チーズ、お好み焼き、そしてコーラ

初めての味 チーズ、お好み焼き、そしてコーラ 初めてチーズを食べたのは学校の給食だった。私が小学校の4年か5年のころだから、1964年前後ということになる。それまで、私はそれまでチーズを見たことも食べたこともなかった。配られた四角い黄色いカ…

『失われたものの伝説』 砂漠のジョン・ウェイン

『失われたものの伝説』 ジョン・ウェインというと、テレビや名画座で結構な本数を見ているが、真っ先に思い起こすのは、なぜか西部劇ではなくて、この映画と「静かなる男」だ。 『失われたものの伝説』は中学生の時、テレビで見て忘れがたい映画の一つにな…

雑巾と英雄  私の中学時代

雑巾と英雄 私の中学時代 私は、中学時代は優等生だったが(高校時代は、劣等生に転落した)、どうも一言多いのか、実はけっこう怒られた。入学して次の日、学活の時間に先生の説明に茶々を入れて(内容は忘れたが)、教壇に正座させられた(その頃は、黒板…

薬師丸ひろ子との遭遇  「今度は愛妻家」

「今度は愛妻家」 この映画を見たい、と思う時、私はどのような基準で決めているのだろう。以前は、あの監督の作品だから、あの人が褒めているから必ず見なくては、などと、随分肩肘張っていたが、最近は誰が出ているかで選ぶことが多い。この映画はTSUTAYA…

いずれ、隣同士に  60代のよもやま話

いずれ、隣同士に 近くのコンビニで、Yちゃんと会った。「ちゃん」といっても、私より一つ学年が下だから61歳になる。小、中学校は同じだが一緒に遊んだという記憶もない。顔を合わせれば話をするがそう親しいわけではない。近くに住んでいるのだが、家は…

ジョゼの顔 女優・池脇千鶴「ジョゼと虎と魚たち」 

「ジョゼと虎と魚たち」 この映画を見ていると、取り返しのつかない忘れ物をしたような気になる。鼻のあたりがツンとなったり、年甲斐もなくドキドキしたりする。すぐれた恋愛映画の証左なのだろう。印象的なシーンも多く、渡辺あやの脚本、犬童一心監督の演…

酒の歌など  牧水を想う

酒の歌など 牧水を想う 最近、情けないほど酒が弱くなってきた。ちょっと晩酌が過ぎると眠気を堪えきれなくなる。晩酌といっても、せいぜいウイスキーのハイボール一杯とか、麦酒350ml1本程度だ。もともとそう強いわけでもないし、そう好きなわけでもなかっ…

「聖の青春」 「ほっぺたさわってもらい」

「聖の青春」大崎善生 11月19日公開の映画『聖の青春』の特報映像を見た。松山ケンイチが演じる夭折の天才棋士、「怪童」村山聖九段が、東出昌大演じる「天才」羽生善治四冠に対局を挑むシーンが描かれている。 よく憑依型の俳優などと称される松山ケンイチ…

ジェームズ・キャグニーの「白熱」(1949)  

ジェームズ・キャグニーの「白熱」(1947) CS放送を録画したもので見直して、原題が「White Heat」であることを初めて知った。まさに「白熱」というわけだ。最初に見たのは、テレビの日曜洋画劇場で、調べてみるとその年(1968年)、この番組ではジェームズ…

「ある愛の詩」の頃   アリー・マックグローの眉

「ある愛の詩」の頃 アーサー・ヒラー監督が亡くなった、といかにもよく知っているかのように書き出したが、略歴などを眺めてみるとこの監督の作品ではっきりと見た記憶があるのは「おかしな夫婦」「ある愛の詩」「あきれたあきれた大作戦」「大陸横断超特急…