日付のない便り

日々のとりとめのない覚書 映画や読書 そして回想

『冬の嵐』 最近、年とともにサスペンスは苦手になっていたが……

『冬の嵐』 アーサー・ペン監督、メアリー・スティンバージェン主演のサスペンス映画。予備知識がなく、さして期待もせずに見始めたのだが、これがなかなかハラハラドキドキさせる映画で見ごたえがあった。 冬の嵐 [DVD] 出版社/メーカー: 20世紀フォックス…

『アイリスへの手紙』 ジェーン・フォンダは本当にいい女優だが

『アイリスへの手紙』 この映画を見て、ジェーン・フォンダって、こんなにいい女優だったんだと、初めて思った。『ジュリア』『帰郷』など、出演作は何本か見ているが、特別の印象はなかった。知的だが、どこか鼻っ柱が強そうなイメージが先行していて私のセ…

50年前のマンガ喫茶?  「サクラ」になった思い出

「サクラ」になった思い出 私の住んでいるのは、東京の東のはずれで、まあ、下町風(本当の意味での下町とは、多分ほど遠かったのだろうが)の所だった。私が子どもの頃は子どもが溢れている時代だったから、下校後の子どもをターゲットにした商売が随分あっ…

「ワザ、ワザ」と「ちい、ちい、ちい」  私の中学時代2

中学2年生の息子の新学期が始まった。去年は、夏休みの最後に宿題でずいぶん慌てていたが、今年はうまく切り抜けているらしい。夏休みの宿題というと、厄介なものの代表選手が読書感想文だろう。今はだいぶ様子も変わってきているだろうが、それでもネット…

時代劇2題 あっさり味もこってり味も 「必死剣鳥刺し」「丹下左膳 飛燕居合切り」 

「必死剣鳥刺し」 2010年 「たそがれ清兵衛」以来、藤沢周平原作の時代劇が何本も製作された。主人公は、寡黙、誠実。忍耐強く、逆境にあってもくじけない。それでいて、どこか人生に恬淡としている、というような設定が多い。だから、惹句としては、ま…

『渚にて』 1964年 静かなるメッセージ

『渚にて』 舞台は1964年のオーストラリア、メルボルン。核戦争により、北半球が壊滅。南半球もやがて降りそそぐ死の灰の恐怖におののいている。 原作が1957年に刊行、映画の公開が1959年だから、近未来を描いたSFということになるが、私が初め…

『薄桜記』 これ、ホントに傑作なのかな? 

『薄桜記』 村松友視に『雷蔵好み』という小説がある。私も実は、そんなにディープではないが「雷蔵好み」である。CS放送では、まだまだ市川雷蔵の映画は頻繁に放映する。それをコツコツと録画してはディスクに残している。いまのところ、90本余り。生涯の…

初めての味  チーズ、お好み焼き、そしてコーラ

初めての味 チーズ、お好み焼き、そしてコーラ 初めてチーズを食べたのは学校の給食だった。私が小学校の4年か5年のころだから、1964年前後ということになる。それまで、私はそれまでチーズを見たことも食べたこともなかった。配られた四角い黄色いカ…

『失われたものの伝説』 砂漠のジョン・ウェイン

『失われたものの伝説』 ジョン・ウェインというと、テレビや名画座で結構な本数を見ているが、真っ先に思い起こすのは、なぜか西部劇ではなくて、この映画と「静かなる男」だ。 『失われたものの伝説』は中学生の時、テレビで見て忘れがたい映画の一つにな…

雑巾と英雄  私の中学時代

雑巾と英雄 私の中学時代 私は、中学時代は優等生だったが(高校時代は、劣等生に転落した)、どうも一言多いのか、実はけっこう怒られた。入学して次の日、学活の時間に先生の説明に茶々を入れて(内容は忘れたが)、教壇に正座させられた(その頃は、黒板…