日付のない便り

日々のとりとめのない覚書 映画や読書 そして回想

『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』  ?

『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』 何か、どこかで見たことがあるようなそれでいてあまり現実味のない登場人物が、どうもよくわからないままに破滅に向かって絶望的な旅をするロードムービー。格差社会を生きる若者のやり場のない怒りや衝動、閉塞感を描き…

『フランケンシュタイン対地底怪獣』&『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』

『フランケンシュタイン対地底怪獣』 何年か前に東宝特撮映画DVDコレクションを揃えたのだが、集めるだけ集めてあまり見ていなかった。この連休で少し時間があったので、何か見てみようと思って、散々迷ってこの映画を選んだ。子どもの頃、この映画を見た…

『セッション』  えっ、芸道一代?

『セッション』 ジャズドラムを学ぼうと名門音楽学校に入った青年と、彼にすさまじいスパルタ的指導を行う教師の繰り広げるドラマ。 音楽映画というと、やはり少しずれてしまう。古めかしい言い方だが、一種の芸道物といってもよいのか。日本人は、この手の…

『あの日 あの時 愛の記憶』  歳月と記憶の行く末

『あの日 あの時 愛の記憶』 何かこなれない題名だと思ったが、見終わってみると、なるほどと思った。この映画は、極限状態でのラブ・ストーリーであるとともに、歳月と記憶の持つ残酷さを描いたドラマである。 あの日 あの時 愛の記憶 [DVD] 出版社/メーカ…

『武士の献立』 上戸彩のメタモルフォーゼ

『武士の献立』 上戸彩は、いつからこんなにせつない表情をする女優になっていたのか。いや、表情だけではない。夫を死なせないために、刀を持ちだして逃げるシーンでは、全身から人を思うせつなさが伝わってくる。テレビドラマの『昼顔』の時、突然変異かと…

『百円の恋』 安藤サクラは、確かに並みの女優ではないが……  

『百円の恋』 安藤サクラが数々の賞を獲得した映画、という程度の予備知識で見始めた。32歳のひきこもりのダメ女の恋物語であり、成長物語。一種、独特な熱気のある映画で、最後のボクシングの試合のシーンなどは結構ハラハラしてみていたし、2時間近く、…

『とらわれて夏』 ケイト・ウィンスレットは、息をのむほど美しい

『とらわれて夏』 何か題名が昔の歌謡曲みたいなので、一瞬見ようかどうか迷ったが、見始めたら引き込まれてしまった。原題は『Labor day』。アメリカでは「労働者の日」という休日で、9月の第一月曜日。夏の最後の連休。次の日から新学期が始まるので、こ…

『冬の嵐』 最近、年とともにサスペンスは苦手になっていたが……

『冬の嵐』 アーサー・ペン監督、メアリー・スティンバージェン主演のサスペンス映画。予備知識がなく、さして期待もせずに見始めたのだが、これがなかなかハラハラドキドキさせる映画で見ごたえがあった。 冬の嵐 [DVD] 出版社/メーカー: 20世紀フォックス…

『アイリスへの手紙』 ジェーン・フォンダは本当にいい女優だが

『アイリスへの手紙』 この映画を見て、ジェーン・フォンダって、こんなにいい女優だったんだと、初めて思った。『ジュリア』『帰郷』など、出演作は何本か見ているが、特別の印象はなかった。知的だが、どこか鼻っ柱が強そうなイメージが先行していて私のセ…

50年前のマンガ喫茶?  「サクラ」になった思い出

「サクラ」になった思い出 私の住んでいるのは、東京の東のはずれで、まあ、下町風(本当の意味での下町とは、多分ほど遠かったのだろうが)の所だった。私が子どもの頃は子どもが溢れている時代だったから、下校後の子どもをターゲットにした商売が随分あっ…