日付のない便り

日々のとりとめのない覚書 映画や読書 そして回想

成瀬巳喜男「あらくれ」を観る  「あるがまま」の世界はどう描かれたか

高峰秀子が演じるお島は、現在も含めて、日本映画にはまず見当たらないヒロインだろう。お島が、勝気で、行動的で、時に亭主に手が出るほど男勝りだから、ということではない。その無節操、無道徳ぶりが際立っているからである。そういう意味で、このヒロイ…

やべきょうすけは、少しふっくらしたのではないか

やべきょうすけは、少しふっくらしたのではないか。「闇金ウシジマくん ファイナル」を見ていてそう思った。ネットで調べると、43歳だからもう立派な中年なのだが、なんとなく惜しいのだ。

「湯を沸かすほどの熱い愛 」を観る 確かに沸かされた湯は熱かったけれど……

妙な題名だなと思っていたが、見終わってみるとなるほどと思う。 映画の作りは丁寧で映像も美しいし、テンポよく画面が進んでいく。宮沢りえ(双葉)、杉咲花(安澄)、鮎子(子役の伊藤蒼)、一浩(オダギリジョー)と、それぞれ演技もなかなかすばらしく、…

BS日テレ「土俵の神々~大相撲名力士伝説~大関・貴ノ花と5人のライバル」は、相撲ファン必見の番組だった。

大した期待もしないで見始めたこの番組、相撲ファンにはたまらない、実に見ごたえのある好番組だった。 司会は日テレの藤井恒久アナ、増位山太志郎、花田虎上、草野仁。 BSだからなのか、話の内容もガードが緩い。内輪話、技術論、力士の寸評、知られざるエ…

半村良「小説 浅草案内」を読む 浅草は近いような、遠いような

半村良の「小説 浅草案内」を読み終わった。先月、馬券を買いに行った帰りに錦糸町の熊沢書店で買い求めたものだ。以前に、図書館で借りて、最初の2篇ばかりを読んで、なんとなくそのあとを読みそびれて返却してしまったのだが、先月、三遊亭円歌の訃報が流…

なぜ、今、「人間失格」なのか  ビックコミックオリジナルで太宰治「人間失格」コミック版の連載が始まったが、

以前は、何種類も買い求めていたマンガ雑誌(青年コミック誌といった方がよいのか)もすっかりご無沙汰になっているが、小学館の「ビックコミックオリジナル」だけは、今も定期的に購読している(これはもちろん理由があるのだが、それはまた別の機会に)。 …

 62歳の不器用で、料理下手の半主夫にとって、魅力的なスーパーはどんな店か。

なんの参考にもならないだろうが、GWの暇つぶしに駄文を。 ▶️はじめに まず、家族構成と私の立場をはっきりさせよう。 ・私:62歳。60歳で定年後、親友の世話で再就職。自転車で10分のところで働いている。勤務時間は9時から4時だ。 ・妻:55歳。…

「関の弥太っぺ」  錦之助にはほれぼれするが、だからこそ時代劇は遠ざかっていくのかもしれない

時代劇専門チャンネルが、錦之介没後二十周年記念ということで主演作品を連続放映している。先日の「仕掛人梅安」に続いて、今回は世評高い「関の弥太っぺ」。長谷川伸原作の股旅物である。と、書いては見たものの、実は私には、長谷川伸も股旅物も解説する…

白鳥の弔辞を読む  「白鳥随筆」正宗白鳥 講談社文芸文庫

講談社文芸文庫の「白鳥随筆」をポツポツと読んでいる。巻末に著作目録と年譜が付いているのだが、正宗白鳥は83歳で昭和37年10月に亡くなっている。この本には、同年に発表された文章が3編載せられており、この作家が死の直前まで現役であったことが…

柚木麻子著「BUTTER」を読む 確かに上質な「バター」は濃厚で美味だが‥‥

この作品が、死刑判決が確定した木嶋佳苗死刑囚の首都圏連続不審死事件をモチーフに書かれたものであることは新聞広告で知っていた。私は木嶋佳苗について、ニュースの報道程度しか知識がない。本屋で手に取った時、本の帯の惹句に「獄中から溶け出す女の欲…

「仕掛人梅安」  萬屋錦之介の藤枝梅安は

萬屋錦之介主演の「仕掛人梅安」をCS放送でようやく見ることができた。というのも、この映画はDVD化されていないとのことで、存在は知っていたが見ることができなかった。

「キングコング 髑髏島の巨神」 キングコングのサイズは…

公開初日に、息子と一緒に日本橋で見た。公開初日というと、待ちに待ったという感じがするが、そういうわけではなくて、部活で忙しい息子と出かけられる日が丁度その日だったというだけのことだ。映画を観る前に、丸善で本を買って、早めの昼食に名物ハヤシ…