日付のない便り

日々のとりとめのない覚書 映画や読書 そして回想

「新・平家物語」を観る  市川雷蔵のゲジゲジ眉毛

この映画で平清盛を演じる市川雷蔵はゲジゲジ眉毛だ。端正な顔と不釣り合いな、いかにも作り物めいた、この眉毛に、最初は強烈な違和感があったのだが、映画が進むにつれてあまり気にならなくなった。雷蔵はどちらかといえば華奢で荒々しさには程遠い。ゲジ…

勝新太郎の「王将」を観た  勝新はいつでもやっぱり勝新だった!

日本映画専門チャンネルでカツライス劇場という企画をやっている。大映の二枚看板だった雷蔵と勝新の映画を定期的に放映する企画だ。 HPの惹句はこんな感じだ。 大映が誇った奇跡の2枚看板、勝新太郎・市川雷蔵。 両名の名前から“カツライス”と称された2人の…

「追憶」を観た  富山は美しいが、ドラマはどこかで観たような

子どもの頃の犯罪を、ひた隠しにして生きてきた3人の男が25年後、刑事と被害者と容疑者として再会する。こういうパターンの作品は、どこかで観たような気がする。 不幸な生い立ちや環境の3人の子ども。苦界から、逃げ出してひっそりとやり直そうとする女、…

 ランドセルが重すぎるから置き勉を認める? 文科省は小学校の教室を見たことがないのだろうか。

子どもたちのランドセルなどが重すぎるという意見を踏まえて、文科省は宿題で使わない教科書などは教室に置いて帰ることを認めるよう、全国の教育委員会に対して求める方針、という記事を読んだ。具体的には、家庭学習で使用しない教科書や、リコーダーや書…

「その夜の侍」を観る  堺雅人と山田孝之は熱演だが

ケーブルテレビで放映されたものを録画して観たのだが、途中、何度も止めて、コーヒーを入れたり、ヨーグルトを食べたり、タバコを吸ったりした。劇場だったら、我慢できずに途中で出口に向かっているはずだ。お金、損したななどと愚痴りながら。 その夜の侍…

とりとめのない名前の話など

最近、またポツポツと田宮虎彦を読み返しているのだが、『比叡おろし』という哀切な短編小説を読んでいて、ふと記憶を呼び覚まされる一節があった。それは、全く個人的な記憶であって、作品の中身とも作者の田宮虎彦とも全く関連がない。 主人公の苦学生が、…

一気に読んだのは読んだのだが 彩瀬まる「あのひとは蜘蛛を潰せない」(新潮文庫)を読む 

題名に惹かれて読み始めた。 主人公の梨枝は28歳の独身女性。ドラッグストアの店長で、両親は幼い頃に離婚したため母と二人暮らし。地味で、真面目で、ある意味世間知らずで、男性経験もないし、恋人もいない。その梨枝に年下の恋人ができて、紆余曲折を経…

「不機嫌な赤いバラ」を観る  シャーリー・マクレーンから目が離せない

原題は「Guarding Tess」。「テスのお守り」というところか。見終わって久々に満足した。小品だが、なんとも洒落たコメディ。画面が進むに連れて、初めは身勝手で傲慢な婆さんにしか見えなかったシャーリー・マクレーンが、なんともチャーミングな愛すべき存…

『はじまりのうた Begin Again』を観る 何かとりとめなくて

かつては辣腕だったが、今は落ち目のプロデューサー、ダン(マーク・ラファロ)が、無名のシンガーソングライター、グレタ(キーラ・ナイトレイ)と出会って、夢よもう一度、というストーリー。うーん、よくある話だが、何かサラサラしていてとりとめがない…

「あやしい彼女」を観る  遅ればせながら倍賞美津子のファンになりました 

寝っ転がりながら気軽に観ることができそうな映画だな、という理由でTUTAYAでレンタル。多部未華子のコメディアンヌぶりに納得しながら、楽しく観たのだが、観終わった後は倍賞美津子の印象に隠れてしまった。私より一世代は上の、この皺だらけの老女優がな…

図書館の憂鬱        

久しぶりに、区立の中央図書館に行った。バスか電車を使えば30分ぐらいだが、それでも実際に出かけるとなると億劫で、早々頻繁には通えない。歩いて5分ぐらいのところに地域の図書館があるから、普段はそこを利用しているし、区内の図書館の蔵書はネット…

「続・深夜食堂」を観る 渡辺美佐子の「豚汁定食」の味は?

3編のエピソードから構成されている。最初の二つ「焼肉定食」「焼うどん」は低調で、あれっと思いながら見ていたが、「豚汁定食」で渡辺美佐子が登場すると、画面から目が離せなくなる。画面からというより、渡辺美佐子から、文字通り目が離せなくなるのだ…