日付のない便り

日々のとりとめのない覚書 映画や読書 そして回想

映画ー洋画

「不機嫌な赤いバラ」を観る  シャーリー・マクレーンから目が離せない

原題は「Guarding Tess」。「テスのお守り」というところか。見終わって久々に満足した。小品だが、なんとも洒落たコメディ。画面が進むに連れて、初めは身勝手で傲慢な婆さんにしか見えなかったシャーリー・マクレーンが、なんともチャーミングな愛すべき存…

『はじまりのうた Begin Again』を観る 何かとりとめなくて

かつては辣腕だったが、今は落ち目のプロデューサー、ダン(マーク・ラファロ)が、無名のシンガーソングライター、グレタ(キーラ・ナイトレイ)と出会って、夢よもう一度、というストーリー。うーん、よくある話だが、何かサラサラしていてとりとめがない…

「波止場」を観る  名作の誉れ高いが……

「波止場」を観た。波止場を暴力で支配するギャングに立ち向かう港湾労働者の姿を描いた映画だ。1954年のアカデミー賞8部門受賞作で、若きマーロン・ブランドの代表作。でも、少しも面白くなかった。これって、本当に名作なのか? 波止場 [Blu-ray] 出版社/…

「キングコング 髑髏島の巨神」 キングコングのサイズは…

公開初日に、息子と一緒に日本橋で見た。公開初日というと、待ちに待ったという感じがするが、そういうわけではなくて、部活で忙しい息子と出かけられる日が丁度その日だったというだけのことだ。映画を観る前に、丸善で本を買って、早めの昼食に名物ハヤシ…

『セッション』  えっ、芸道一代?

『セッション』 ジャズドラムを学ぼうと名門音楽学校に入った青年と、彼にすさまじいスパルタ的指導を行う教師の繰り広げるドラマ。 音楽映画というと、やはり少しずれてしまう。古めかしい言い方だが、一種の芸道物といってもよいのか。日本人は、この手の…

『あの日 あの時 愛の記憶』  歳月と記憶の行く末

『あの日 あの時 愛の記憶』 何かこなれない題名だと思ったが、見終わってみると、なるほどと思った。この映画は、極限状態でのラブ・ストーリーであるとともに、歳月と記憶の持つ残酷さを描いたドラマである。 あの日 あの時 愛の記憶 [DVD] 出版社/メーカ…

『とらわれて夏』 ケイト・ウィンスレットは、息をのむほど美しい

『とらわれて夏』 何か題名が昔の歌謡曲みたいなので、一瞬見ようかどうか迷ったが、見始めたら引き込まれてしまった。原題は『Labor day』。アメリカでは「労働者の日」という休日で、9月の第一月曜日。夏の最後の連休。次の日から新学期が始まるので、こ…

『冬の嵐』 最近、年とともにサスペンスは苦手になっていたが……

『冬の嵐』 アーサー・ペン監督、メアリー・スティンバージェン主演のサスペンス映画。予備知識がなく、さして期待もせずに見始めたのだが、これがなかなかハラハラドキドキさせる映画で見ごたえがあった。 冬の嵐 [DVD] 出版社/メーカー: 20世紀フォックス…

『アイリスへの手紙』 ジェーン・フォンダは本当にいい女優だが

『アイリスへの手紙』 この映画を見て、ジェーン・フォンダって、こんなにいい女優だったんだと、初めて思った。『ジュリア』『帰郷』など、出演作は何本か見ているが、特別の印象はなかった。知的だが、どこか鼻っ柱が強そうなイメージが先行していて私のセ…

『渚にて』 1964年 静かなるメッセージ

『渚にて』 舞台は1964年のオーストラリア、メルボルン。核戦争により、北半球が壊滅。南半球もやがて降りそそぐ死の灰の恐怖におののいている。 原作が1957年に刊行、映画の公開が1959年だから、近未来を描いたSFということになるが、私が初め…

『失われたものの伝説』 砂漠のジョン・ウェイン

『失われたものの伝説』 ジョン・ウェインというと、テレビや名画座で結構な本数を見ているが、真っ先に思い起こすのは、なぜか西部劇ではなくて、この映画と「静かなる男」だ。 『失われたものの伝説』は中学生の時、テレビで見て忘れがたい映画の一つにな…

ジェームズ・キャグニーの「白熱」(1949)  

ジェームズ・キャグニーの「白熱」(1947) CS放送を録画したもので見直して、原題が「White Heat」であることを初めて知った。まさに「白熱」というわけだ。最初に見たのは、テレビの日曜洋画劇場で、調べてみるとその年(1968年)、この番組ではジェームズ…

「ある愛の詩」の頃   アリー・マックグローの眉

「ある愛の詩」の頃 アーサー・ヒラー監督が亡くなった、といかにもよく知っているかのように書き出したが、略歴などを眺めてみるとこの監督の作品ではっきりと見た記憶があるのは「おかしな夫婦」「ある愛の詩」「あきれたあきれた大作戦」「大陸横断超特急…

マリオの結末  恐怖の報酬(1954年)

恐怖の報酬(1954年) 何十年ぶりかで見直してみて、この映画の題名の意味するところがようやくわかった。初めて見たのは淀川長治の「日曜洋画劇場」だった。中学2年の時だ。ニトログリセリンが作り出す恐怖とサスペンスに、思わず目を背けたくなるのを我慢…

死刑台のエレベーター×死刑台のエレベーター 

死刑台のエレベーター(2010年) エレベーターに乗ると、閉じ込められたらどうしよう、と思うときがある。実際、一度閉じ込められた経験もあるのだが、その経験より、映画の記憶の方が鮮烈だ。 ルイ・マル監督の「死刑台のエレベーター」のリメイクと聞いて…

「RED」からの連想ゲーム(?)で、お盆休みに自宅で見る映画を決める

なかなか寝付けないので、何も考えずに楽しめる映画でも見ようと思い、CSの番組表を見るとちょうど「RED」の吹替版を放映していたので寝っ転がりながら見始めた。タイトルは「Retired Extremely Dangerous」(引退した超危険人物)の略だそうで、ブルース・…

ピンとこない映画  「恋愛小説家」「プルーフ・オブ・マイライフ」

面白いのだけれど、よくできていると思うのだけれど、どうにもピンとこない、という映画がある(映画に責任があるのではなく、自分に問題があることも多いのだろうが)。そんな、ピンとこなかった映画の感想を二本。 恋愛小説家

愛すれど心さびしく  「ミック」との再会

この映画、なかなかは見ることができなかったのだが、最近CSで放映したので、あわてて録画した。数十年ぶりに見た。この映画を初めて見たのは高校生のときだった。隣の駅にあった名画座で見た。私にとっては忘れられない映画の一本だったのだが。

狼たちの処刑台 マイケル・ケインのカタルシス

イギリスのEU離脱をめぐる国民投票の報道を見ていて、同じような政治体制の国なのだが、どこか日本とは決定的に違うという印象がしてならなかった。イギリスに行ったことはないし、さしたる知識も持ち合わせていないのだが、国論を二分する議論の結果はさて…

アンコール! 老人のベッド

実は、どうも簡単に眠れそうもないので、こうやってキーを叩いている(最近は勢いがなくなって、押している、の方が正しいか?)。ここ数年、睡眠が健康に確実に響くようになった。以前は、もったいなくて眠らない夜があった。今は、眠れなくて不安な夜があ…