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日付のない便り

日々のとりとめのない覚書 映画や読書 そして回想

ピンとこない映画  「恋愛小説家」「プルーフ・オブ・マイライフ」

 面白いのだけれど、よくできていると思うのだけれど、どうにもピンとこない、という映画がある(映画に責任があるのではなく、自分に問題があることも多いのだろうが)。そんな、ピンとこなかった映画の感想を二本。

 

恋愛小説家

恋愛小説家 (字幕版)

 

 主人公のメルヴィン(ジャック・ニコルソン)は、潔癖症で毒舌家、自己中心的で人を人とも思わない言動が、常に周りを不愉快にさせる。唯一、行きつけのレストランのウェートレス(ヘレン・ハント)のいうことだけは素直に言うことを聞く。設定は面白いし、主演の二人はアカデミー賞をもらったのだから、確かに達者な演技だし、演出も洒落ていて充分楽しめる映画のはずなのだが、どうもしっくりこない。多分、私がヒロインにそれほど魅力を感じないからだというのが、見終わってからわかった。どうして、主人公がこのヒロインに惹かれるのか納得がいかないのだ。だから、最後まで戸惑いながら見ることになった映画となった。

  1997年 アメリカ映画 監督 ジェームズ・L・ブルックス

 

 

プルーフ・オブ・マイライフ

 偉大な父の軛に苦しむ子、という設定はよくあるものだが、娘、というのが目新しいか。だが、この設定、さほど納得がいくものでもない。ヒロインはグウィネス・パルトロー。美しいが、絶えず、不安に怯え、妄想に慄き,眉間にしわを寄せ、イライラとした姿は見ているこちらもイライラしてくる。日本なら、同じ設定でももっと寡黙で静かなヒロイン像になったのではないか。姉の設定もどうか。凡庸ゆえの悲しみと賢さが感じられず、これも見ていてイライラする(姉役のホープ・デービスは好演だが)。

 もともとは多くの賞をとった舞台劇だそうだが、理に落ちたような展開も、フーンとは思っても、さして感動を呼び起こすものではない。「証明」といっても、随分底の浅いものになってはいないか。

  2005年 アメリカ映画 監督 ジョン・マッデン

 

 

プルーフ・オブ・マイ・ライフ (字幕版)