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日付のない便り

日々のとりとめのない覚書 映画や読書 そして回想

「シン・ゴジラ」を見にいく  ニッポン対ゴジラ?

 「シン・ゴジラ」を見にいく

「明日、ゴジラ、見に行く?」と息子を誘ったら、「部活があるから無理!」とアッサリ断られて、結局、家内と一緒に行くことになった。家内は日本橋ならいっても良いとの条件。もちろん買い物とランチが目当てである。上映時間を考えて、日本橋から錦糸町に変更。ランチは人形町でということで手を打った。

 楽天地シネマは最近よく出かける映画館。座席指定もなく、どことなく昭和の雰囲気がする。10時20分の回を目指して錦糸町へ。9位40分頃にチケット売り場に行くと10時からの販売ということで、早くもお茶をすることに。私は暑さしのぎにジンジャーエール、家内はなんと抹茶あずき。朝から、かき氷である。

 10時過ぎに再びチケット売り場に。夫婦割で2200円。ここはポイントカードもあるので、ちょっと、お得感がある。6階の劇場に入ると、4割程度の入り。驚いたのは年齢層の高さだ。子どもは中学生が2、3人。小学生は見たらない。50代、60代の男性や夫婦連れが多い。なかには70代と思しき女性の二人連れやさらに高齢の男性もちらほら。さすが、ゴジラというところか。それとも、子どもがいないことを憂うるべきか。

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 久々のゴジラ映画は、なかなか見ごたえがあったのだが、賛否は分かれるかもしれない。この映画は、確かにキャッチフレーズ通りで、ニッポン対ゴジラ、政治家、官僚対ゴジラ。理不尽とも言えるゴジラの突然の登場によって、日本の政治や安全保障の現実が次第に露わなものになっていく。政治家の責任、野心、決断、逡巡、使命。官僚の思考、思惑、保身、矜持、献身。全てが法の下にあることのもどかしさ。そして、自衛隊や安全保障の不合理な現実。東日本大震災を経験したあとの我が国への現状への批判、メッセージ。これをリアリティ溢れると評価するかどうかはなかなか難しい。ストーリー展開はスピーディだし、ゴジラの設定にも意外性があって惹きつけるものがある。会議のシーンは多いが、多彩な登場人物や畳み掛けるような早口のセリフの多用などで冗長な感はない。原田眞人の映画のような群像劇的な面白さもある。

 だが、この映画では、ゴジラを、下から、足元から見上げるようなシーンはほとんどない。ゴジラから逃げ惑う人々は出てくるが、ゴジラに踏みつぶされるような場面はでてこない。最後の場面もあまり、人間がでてこない。ヒーロー、ヒロインは10年後の首相を目指す長谷川博己と同じようにアメリカ大統領を目指す石原さとみ(ゴジラ自体の設定や特撮、CGにも課題を感じないわけではない。これは、また機会があったら書いてみたい)。このあたりをどう評価するかで賛否は分かれるかもしれない。

 キャストは豪華で、思わぬ俳優がワンシーンだけでも続々出てくる。中には、プログラムを見て初めて気がついた俳優もいた。すごかったのは、片桐はいりで、お茶だか弁当だかを配るなんでもないシーンなのだが、出てきてアップになったところで劇場が、おっ、という感じで、瞬間、湧いた。存在感、抜群。

 いろいろ書いたが、久々のゴジラ映画に私自身は満足感を持って劇場を出た。やっぱり、ゴジラは劇場で観るのがいいな、などと思いながら。ただし、家内は途中4回ほど気を失ったらしい。

 その後、人形町でランチ。家内は、鯛焼きとほうじ茶とお線香を購入。本屋を見つけたので、私は今野敏の「隠蔽捜査」シリーズの新刊を、家内は夏の旅行のためのガイドブックを購入。とりあえず、どちらもそれなりに満足な日になったかな。

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去就: 隠蔽捜査6

去就: 隠蔽捜査6